キレキレの脳を手に入れよう 「脳が冴える15の習慣」
脳が冴える15の習慣 築山 節【著】
最近私の中で「脳ブーム」が到来している。
いかに脳機能を高めるかということに興味津々である。
やはり、長い人生であるからできるだけ脳機能を衰えさせたくない。
そのための叡智を本書から学んでいこう。
●朝の過ごし方を見直そう
朝が大切であることはこれまで語りつくされてきた。
そんな朝をいかがお過ごしだろうか。
家を出るまでバタバタな毎日を送っている人が多いと思う。
かくいう私もギリギリまで寝て急いで準備し、出勤するという日々を数年送っていた。
しかし、通勤中も眠いし、出社してからも何となくボーっとしている状態だったので、改善策を考えた。
本書では以下のことが挙げられている。
・散歩などの軽い運動
・部屋の片付け
・料理
・挨拶+一言
・音読(できれば10分以上)
きっとこう思っただろう。
「どれもムズイわ」
だが、何もしなければ現状は変わらない。
そこで私が取り入れたのは「掃除」である。
朝5分だけでいいから部屋の一ヶ所を掃除してみるのだ。
すると気分も良いし、床掃除などは体も動かすので肉体的にも良い。
また、散歩などの軽い運動は1本早い電車で行くなどして、1駅分歩いてみるとかもいいかもしれない。
●時間に制約を与えよう
私はかつて残業を100時間していた時期がある。
では、朝から晩まで忙しかったかといえばそんなことはない。
この原因を振り返ってみると、上司がいるから帰れなかったことに尽きる。
その結果、「どうせ帰れないから」とのんべんだらりと仕事をしていた。
しかし、人事異動などで若干の環境の変化があったことで、働き方を見直すことにした。
これまでは「休日出勤」、「長時間労働」が美徳とされていたが、私は「いかに定時に帰るか」という考え方に変えていった。
定時に帰るということは「時間に制約を与える」ということに他ならない。
決められた時間内に仕事を終わらせるには、段取りだったり優先順位や計画をきちんと立てなければならない。
それと同時に集中力を高める必要がある。
これについて著者は「試験を受けている状態」をつくるのが重要だと表現している。
これまでダラダラ仕事をする癖がついていたため、最初は焦りなどから上手くできなかったが、徐々に慣れていき集中できるようになっていった。
それにより残業も次第に減っていった。
何となくダラダラ残業しがちな人は、ぜひ試験を受けている感覚で仕事に取り組んでみてほしい。
●睡眠を疎かにしない
脳の機能を高めるために睡眠について考えることは避けて通れない。
睡眠は疲労回復でけではなく、思考の整理のためにも不可欠なのだという。
つまりこれを疎かにしていては、脳が冴えないもの当然である。
そしてここで重要なのが寝る前の習慣。
夜は情報を蓄えるのに向いているので、インプットの時間にすると良いようだ。
おおざっぱに考えをまとめてっさっさと寝るのがポイントらしい。
私の経験からしても、学生時代の徹夜などはデメリットの方が多かった。
潔く早く寝て、朝頑張るほうが得策のようだ。
●家事と雑用を積極的にこなす
私は現在一人暮らしを満喫している。
これまで、ホームシックになったことはただの一度もない。
そんな楽しい一人暮らしだが、唯一面倒くさいのが家事である。
しかしである。
著者はこの家事が脳を鍛えるトレーニングになると説く。
それも前頭葉を鍛えるにはもってこいのようだ。
前頭葉が鍛えられると面倒くさいことや辛いことに対する耐性がついてくるという。
「毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる」と強調している。
日々の家事や仕事での雑用なども「脳を鍛えるトレーニング」と考えることで少しはやる気が出てくるのではないだろうか。
●アウトプットしてみよう
脳に情報を記憶させるために大切なのは「アウトプット」だとよく言われる。
ただただ、漠然と本読んでいたり、勉強をしていても頭には残りにくい。
囲碁の勉強でもそうだが、実戦で試してみないと身につかない。
勉強してアウトプットしていくことで、応用も効くようになる。
このアウトプットであるが、著者がおすすめしているのが「ブログ」である。
本の内容を伝えようと思うと読み方が変わってくるし、今日の出来事を伝えようと思うと色々知恵を絞らなければならない。
そして、人に伝えようとすることと書くことで、記憶に残りやすくなる。
それにはブログが適しているということになる。
また文章にしなくても、本の内容を実践することも立派なアウトプットだと思う。
よって、これからも読書とアウトプットを愚直に繰り返していきたい。