日本の睡眠が危ない!今日から真剣に睡眠と向き合おう「一流の人は、なぜ眠りが深いのか?」
今日もお疲れ様です。
毎日しっかり寝れてますか?
「人生の三分の一は睡眠」なんて言われたりします。
これを「フーン」と聞き流してはいけません。
もし90歳まで生きるとしたら、30年は睡眠に充てていることになります。
そう考えるとかなり長いですよね。
そして、残りの三分の二に大きく影響してきます。
個人的にも「睡眠の質が人生の質」と言っても過言ではないと感じています。
つまり、睡眠は人生を大きく左右します。
そんな睡眠について、働く人の健康を見守る産業医の先生が書かれたのが「一流の人は、なぜ眠りが深いのか?」という本です。
産業医の目線から書かれているから、サラリーマンとしてはぜひ取り入れたいことがたくさんあります。
それに「日本の労働環境って結構危なくね・・・」みたいに働き方まで危惧し始めるような内容でもありました。
実際に私もやってみていることも踏まえて書いてみます。
●日本の睡眠が危うい
日本人の睡眠時間がどうなっているかを示す、危惧すべき統計があります。
なんと、1960年代に比べると平均で1時間も短くなっているというのです。
統計による睡眠時間の短さは、韓国に次いで世界第2位。
現代の平均的な睡眠時間は6時間前後で、4時間や5時間の人も少なくない。
これは言い換えると睡眠不足の人が増えているということです。
つまり日本人は疲れ切っているのです。
●原因は「過緊張」にあり
何でそんなに疲れるんだよって話であるが、仕事による部分が大きい。
日本人は勤勉だと言われます。
これ自体は悪いことではないと思いますが、睡眠においては弊害をもたらしているのではないかと著者は推測しています。
いわゆる完璧主義というもの。
仕事を完璧にこなそうと身も心も気張った状態で取り組む。
ここで引き起こされるのが「過緊張」という状態です。
人間には交感神経と副交感神経というものがあり、緊張状態では交感神経が優位で、リラックスした状態では副交感神経が優位になるという仕組み。
本来なら日中は交感神経が優位で仕事をバリバリこなし、家に戻ると副交感神経が優位でリラックスした状態が正常なのだが、このバランスがおかしくなってしまうというのです。
つまり、緊張状態が長く続き、家に帰ってもリラックスできないから睡眠に悪影響を及ぼしている。
これも仕事における完璧主義の落とし穴と言えます。
著者も産業医として数多くのビジネスパーソンと対話していくことで、これを強く感じているといいます。
たしかに、私もハードな職場に配属されたときはこの状態に陥っていました。
そして体調を崩して休職に・・・
睡眠について考えるうえで、いかにこの「過緊張」を攻略するかがカギとなるのです。
●このサイクルが大事!!
さて、交感神経と副交感神経の話であるが、要はこの切り替えが睡眠においては何より大切なのです。
ただし、この切り替えは急にできるものではないようです。
よって「活動モード➡弛緩モード➡睡眠モード」のサイクルがポイントとなります。
このサイクルが崩れると、日中に溌溂と活動して夜に熟睡することができません。
しかし、現代人は前述の「過緊張」によりこのサイクルが上手く回せなくなっている人が多いのが現状です。
かくいう私もその一人であると痛感しています。
仕事のことが帰宅後や休日にも気になったりして、きちんと熟睡できていないことが多々ある。
よって本書に書かれているような、うまく切り替えられるテクニックが必要となってきます。
「朝の習慣」、「昼の習慣」、「夜の習慣」、「休日の過ごし方」という具合に分けられていますが、私が実際に改善してみた点について記しておきましょう。
●朝、いかに「活動モード」にするか
昼については正直、職場に行ってしまえば何とかなります。
まずポイントとなるのは朝です。
朝の行動がその日の睡眠に影響すると言っても過言ではありません。
ここでは「いかに活動モードにするか」が勝負となります。
スタートで躓いてしまうと、一日が台無しになってしまいます。
活動モードに切り替えるにあたり私がやっているのは「軽く心拍数を上げる」ことです。
軽い腕立てとスクワットをすることで、心拍数が少し上がります。
息を切らしたり、パンパンにパンプアップするまでやる必要はありません。
これだけでも体に活力が湧いてくる。
そして朝の掃除。
これも年末並みにがっつりやらなくてもよく、簡単にトイレを磨くとか掃除機をかけるで十分です。
「お前は僧侶か」とツッコまれそうだが、気分がよくなるのでお勧め。
さらにダメ押しで頭を使います。
私は毎朝、家を出るまでと通勤中に「詰碁」を解きます。
「詰碁とは何ぞや?」となるでしょうが、囲碁の勉強法の一つで、手を読む訓練をするものだと思っていただければ差支えありません。
これで頭を回転させるのです。
これらをルーティン化しており、活動モードに切り替えています。
このように、朝はどんな手を使ってもいいスタートが切れるように工夫するのが大切です。
●仕事終わりのリラックス
仕事は疲れます。心身ともに疲弊します。
よほどのホワイト企業に勤めていない限りこうなることでしょう。
こんな時は自分だけのリラックス法を確立するのがいいです。
私は同じ職場の人に紹介された渋めの落ち着いた喫茶店が、どストライクに気に入っており、「こいつ最近よく来るなと」警戒されるレベルに通っています。
(現在は異動になったため、通えていません…)
ここでは読書をして文章を書いたりして、心を落ち着ける。
ちなみに著者は夕方とかのコーヒーはあまり飲まないほうがいいと言っているが、私はお構いなしに飲んでいます。(今はやめました)
これが驚くほどリラックスできます。
それに「仕事終わりに優雅な時間を過ごしてる俺・・・」なんて自己陶酔をして自己肯定感を高めています。
このように、活動モードから弛緩モードへの切り替えを行うことで寝るまでの過ごし方に好影響があるのです。
●スマホが睡眠の大敵
そして最後に夜の習慣です。
ここでは、スマホとの付き合い方がポイントとなります。
今の時代、私たちの生活になくてはならなくなったスマホ。
大変便利だし、持っていない人を探す方が難しい今日この頃。
しかしながら、その普及によって睡眠に悪影響をもたらしているとも言えます。
どうしても寝ようと思って布団に入るも、スマホをいじってしまいなかなか寝付けなくなるってことがありますよね。
動画を見ながら寝落ちするのが気持ちいいのもわかります。
しかしながらそれは確実に睡眠の質を下げてしまいます。
よく言われる「ブルーライト」が睡眠に悪影響を及ぼすようです。
私自身もこの布団の中でのスマホをやめてから寝つきがよくなりました。
睡眠の質を上げるテクニックのようなものはたくさん存在しますが、確実にこれが効果があると実感しています。
今日から布団でのスマホはやめにしましょう。
●結局何時間寝れば良いのか問題
多くの人が関心があるのが「何時間寝れば良いのか」という問題。
結論としては「最低でも6時間、理想は7時間以上」となります。
ちなみに6時間以下の睡眠を1週間続けると、711もの遺伝子に悪影響があったという研究があるそうです。
たった1週間睡眠時間が減るだけで、遺伝子にまで影響が出るのだから軽視できません。
何としてでも6時間は確保できるようにしたいですね。
●ただ「寝る」ってことが満足にできないなんて・・・
さて、最後ですが睡眠に関する本を読んで思ったのが「ただ寝ることさえ満足にできないなんて日本だいぶ危うい」ということです。
そもそも寝るなんて当たり前のことです。
テクニックなんて本来必要ないはずなんです。
それなのにいろいろな工夫をしなければまともに寝ることさえできないなんて、国としてかなり危ない状況なんじゃないでしょうか。
大げさかもしれませんが、国を挙げて改善に取り組むべき重要課題かもしれません。
と言ってもそんな簡単なことではありません。
なので、私たちにできることはやはり正しい知識を得て、それを生活に生かすことです。
そのためにも本書のような睡眠に関する本で勉強していくことが重要です。
今日からやっていきましょう。
お久しぶりです。ブログ再開します。
お久しぶりです。
この度、このブログを継続して書いていこうと決意しました。
と言っても、また更新しなくなるかもしれません。
でも現時点ではこれからも書くことを習慣にしていきたいと考えています。
今回はそのことについて書いてみようと思います。
●なんで急に再開した?
さて、本ブログですが、2020年1月16日に開設しました。
つまり、もう少しで4年となります。
そして、2022年1月17日を最後に更新が途絶えていました。
丸2年くらい書いていなかったことになります。
しかしながらここにきて「インプットとアウトプットの習慣」がとても重要だと再確認しました。
特にアウトプットは重要です。
これまで読んだ本の感想を書いてきました。
つまり、アウトプットを習慣にしていたことになります。
そして、そのためにはインプット(読書)の習慣があったわけです。
自分でいうのもあれですが、とても良き習慣だと思います。
そして、それをやめるのはあまりにももったいないと気づいたのです。
この習慣こそ来年継続できるようにしたい。
そう考え、再開するという結論に至りました。
●これからについて
そこでこれからの更新ですが、なるべく「週1回」を目標にやっていこうと思います。
つまり、週1冊は本を読まなければなりません。
正直難しいです。
でも、自分で決めたちょっと難しいことに挑戦するのって結構大切だったりします。
また、2024年の目標としては「50記事投稿」にしようと思います。
何とか達成できるように努力していく所存です。
とりあえず、1年は頑張ってみます。
●目指すべきところ
そんでもって、最終的な目標についてですが、全然決まっていません。
継続した先に何があるのでしょうか?
全くもって想像がつきません。
逆にそれがワクワクします。
とにかく一生懸命書く。
それだけです。
ただ、強いて目標とするならブログ名通り一匹狼になることにしておきましょうか。
来年から頑張っていきます。
天才の真似事してたら「ルーティン最強説」にたどりついた
「ルーティン」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。
もしかしたら決まり決まったことを繰り返す退屈極まりないことと考える人もいるかもしれない。
ところが、ルーティンこそその人の能力を最大限に発揮する可能性を秘めているとしたらどうだろう。
何冊か習慣とかに関する本を読んだが、やはり仕事やプライベートにかかわらずルーティンを持つことは重要だ。
それについての経験談を書いてみよう。
●「ルーティンワークはするな」と言われたあの日・・・
昔話をしよう。私が新入社員のときのことだ。
上司からこんなことを言われた。
「ルーティンワークはするな」
右も左もわからない私は、臨機応変に仕事をこなすことがカッコいいと思っていた。
否、実際にはカッコいいしデキるビジネスパーソンの理想像とも言えよう。
だから、計画とか特に立てずに仕事に臨んだ。
その結果どうなったか。
毎月残業が100時間を超し、休みも劇的に削られた。
当時の残業時間は同期をはるかに凌駕し、他の追随をゆるさなかった。
体育会系でイケイケの上司だったため、私も仕事とはこういうものだと信じて疑わなかった。
だが、今振り返ってみても何か生産的なことをしていたかとなるとここは大いに疑問と言わざるを得ない。
上司がいるから帰れないといった、もはや仕事と呼ぶにはおこがましいようなことまであった。
挙句の果てには、残業自慢が繰り広げられるような有様である。
ここまでくると「デキるビジネスパーソン」とは対極だ。
そして、このときに確信した。
ルーティンは絶対に必要だと。
●なぜルーティンが必要か
ではなぜルーティンが必要なのかと言うと、シンプルに「無駄なことをなくすため」である。
前述の通り、残業時間は異常に長かったが何か成長につながったとか、偉大な功績を残したとかなると、そんなことはない。
もちろん残業がすべて悪だとは思わない。
トラブルの対応だったり、急なお客様対応だったりで発生することもある。
これは仕方ない部分だ。
ところが、私のケースだといたずらに時間を消費していたと言わざるを得ない。
その時間を利用して、趣味に没頭したり、睡眠時間を確保したりできたはずだ。
ぶっちゃけ、よほどの天才でない限りその日の思いつきで仕事をしているとロクなことにはならない。
「臨機応変」と言ってもそれはルーティンありきのものである。
これは新入社員の私に声を大にして言いたい。
そしてもう一つ重要なのが、「モチベーションに左右されないこと」である。
モチベーションは気まぐれなもので、行動力などを授けてくれるが、急にいなくなって私たちを無気力にさせるというツンデレな一面もある。
ルーティンを持つことは、このあてにならないものに影響されにくいというメリットがある。
●ルーティン作成
ところが、実際の職場で自分のルーティンを爆発させるのは難しい。
「君のルーティンとか知らんから」と一蹴されるのが関の山だろう。
ここで悲観することはない。
「休日」という会社に拘束されない神聖な時間がある。
これをうまく活用しない手はない。
そこで私は、休日にルーティンを作成し実行してみた。
休日こそ好きなだけ寝て、ダラダラ過ごしたいものだがその気持ちはぐっと押し殺す。
まあ、ルーティンと言ってもガチガチに「何時から何時までにこれをして・・・」みたいに決めているのではなく、とてもざっくりしたものだ。
基本的に意識したものは「午前中にアウトプット、午後からはインプット」ということだ。
午前中にはブログを書いたり、下書きをノートに書いたりというものである。
そして午後からは読書をしたり、趣味の囲碁をたしなんだりといった具合だ。
その結果私は偉大なる功績を残した。
なんてことはない。
だが、明らかに人生の充実度は格段に上がった。
自分の決めたことをきっちりできていることは安心感が得られるし、達成感も味わえる。
思い付きで行動していた時とは別物だ。
それに規則正しい生活を送ることもできる。
凡人にこそルーティンは必要なのだ。
●ルーティンが天才を作る
最後になぜ、こんなに「ルーティン、ルーティン」と私がはしゃいでいるかというと、
以前読んだ「天才たちの日課」という本に影響されているからである。
よく一流の人たちは独自のルーティンを持っていると聞く。
イチローが毎日同じものを食べてたとか、バッターボックスに入るときのしぐさなどは、これまで耳に胼胝ができるほど聞いてきた。
村上春樹氏も毎日走ることを日課としていて、それが大作を生むのに必要だと語っている。
他にも偉人たちは意外にも判で押したような生活をしている人が多い。
ここで思うのは天才だからルーティンを持っているのではなく、自分に合ったルーティンを持っているからこそ天才なのだと。
ルーティンこそ天才を作りだす。
よって私は天才への第一歩を踏み出したのだ。
挫折した人は誰かを救える人だ 「ヒキコモリ漂流記」
ヒキコモリ漂流記 山田ルイ53世【著】
人生に挫折はつきものである。
程度の差こそあれ、挫折したことのない人なんていないだろう。
私も何度も辛い経験をしてきた。
そんな辛い日々が、少し楽になる1冊。
●優秀な山田君
「ルネサーンス!」でおなじみの髭男爵。
その一人、山田ルイ53世によるエッセイ。
意外だったのは、この方かなりの優等生だったということだ。
勉強もできるし、スポーツもできる。
なおかつ、人気者でクラスの中心的存在であったそうだ。
しかしながら、狡猾というかいけ好かない部分もある。
同級生を「主役」、「脇役」、「エキストラ」などとカテゴライズしていたというのだ。
それでもちろん自分は「主役」だと。
つまり、自他共に認める「優秀な山田君」というわけだ。
本人の言葉だと「神童感」なるものがあったそうだ。
たしかに彼が優秀であったことは疑いようがない。
しかし、これが後の悲劇を生む。
その直前まではすごい。
兵庫では名門とされる「六甲学院中学」に入学している。
よくありがちなのは、自分はすごいと思っていても、広い世界に出るとただの凡人だったというパターンだ。
ところがこの男は違った。
勉強でもトップ10入りを果たし、サッカー部でもレギュラーの座を手に入れた。
まさに負け知らずの優等生だ。
神童感なるものをまとって調子に乗ってしまうのも無理はない。
だが終わりは突然やってくる・・・
●神童から引きこもりへ
神童な日々を満喫していたが、ある日それはやってきた。
中学2年生のときである。
通学中に強烈な腹痛に襲われたのだ。
本人は前日に食べたカキフライが原因だと推測している。
腹痛と便意が容赦なく彼を攻め立てた。
苦しみながら懸命にトイレに到着するも・・・
結果はご想像にお任せしよう。
他の学生よりも早く学校に通学していたため、何とか取り繕って授業に臨んだという。
最初のうちは誰も気付いていなかったようだが、次第に「ん?」と異変を察知し始める。
直接的に指摘はされなかったものの、完全に自分が特定されているのが分かったらしい。
そして、午後からも授業があるが、誰にも何も告げずにそのまま帰宅してしまった。
そこからパタリと学校へは行かなくなったというのだ。
親が厳格だったため何度も忠告されたが、頑なに引きこもりへの道を選んだ。
たしかに、思春期の少年にとってはショックだったと思う。
いや、大人でも相当凹む。
この事件がきっかけとなり、神童は引きこもりへと変貌を遂げたのだ
●幸福はいつも世間体の外に
さて、意外過ぎる出来事でエリートから転落してしまったのだが、正直引きこもりまではならなくて良かったのではないだろうか。
帰った日は仕方ないにしても、翌日から何食わぬ顔で通学すれば問題なかったはず。
ところが、これを邪魔したのが前述の「神童感」と「優秀な山田君」というレッテルだ。
自分は優秀だという自覚があったからこそ、こんな失敗が許せなかったのだろう。
俺はすごい。
みんなの人気者だ。
そんなプライドが彼にはあった。
自己肯定感や承認欲求の強さが裏目に出てしまったのである。
「人からよく見られたい」、「すごい人だと思われたい」というのは誰でも持ち合わせているものだ。
ただこれは相当人を苦しめる。
本当はもっと楽に生きたいのに、世間体を気にして劣悪な環境でも我慢をしたりする。
私の場合、仕事で体調を崩して休職していたことがある。
昇進という形でグループ会社内で異動になった時のことだ。
自分で言うのもあれだが、優秀ではないにしろこれまで大きなミスやトラブルを起こしたことは無く、まじめに勤めてきた自負はある。
そこを評価されてか、上の方で「そろそろ彼を昇格させよう」みたいな話になっていたそうだ。
普通に考えればありがたい話である。
ところが現実は厳しく、パワハラや過重労働が待っていた。
到底時間内に終わらない仕事量や毎日30分以上の説教。
「論外や!」
「話にならん!」
「前の会社では良かったかもしれへんけど、ウチでは通用せえへんで!」
日々こんな言葉を浴びせられた。
ここで踏ん張るという選択肢もあっただろう。
一応、期待されて上げてもらったわけだし、これから出世していくチャンスもある。
しかし私は休職という道を選んだ。
周囲を失望させたかもしれないし、今後の出世も断たれたかもしれない。
でもそれで良かった。
この間、著者と同様に引きこもりみたいな生活をしていた。
一般的に考えれば、働いていないと冷たい目で見られるかもしれないし、情けないとも思われるかもしれない。
だが、この期間は心の底から幸福を感じた。
働かないことがこんなに幸せなことだとは思わなかったし、願わくばこの生活がずっと続いてほしいとさえ思った。
自分語りが長くなったが、結局なにが言いたいかというと自分の中の思い込みや承認欲求などを手放してみると、意外と大したことじゃなかったり楽になったりする。
間違いなく、幸福は世間体の外にある。
●挫折した人は誰かを救える人だ
著者は挫折を経験した人だ。
それも、何かに挑戦しての挫折ではなく、不運によるものだ。
しかし、紆余曲折ありながらも芸人としてブレイクも果たした。
まあ、一発屋の部類に入るかもしれないけど。
こうした経験が人を救えることができると私は思う。
今は辛くても、それを発信することで誰かの役に立てるかもと考えるとなんだかやる気も出てくる。
最後に彼の言葉でとても共感したものを紹介しておこう。
無駄や失敗に塗れた日々を過ごす人間も少なくない。
そんな人間が、ただ生きていても、責められることがない社会・・・・・
それこそが正常だと僕は思うのだ。
名言である。
怠け者だから続く⁉ 「ゆるくても続く 知の整理術」
ゆるくても続く 知の整理術 pha【著】
「なんとなく楽しんでいるやつが一番強い」
これは著者が一番伝えたいことだと言う。
私自身、本書の中でもかなり気に入っているフレーズだ。
しかも、勉強を楽しんでやろうというのだから興味深い。
勉強とは多くの人にとっては苦行である。
この著者のpha(ファ)という何とも脱力した名前の人物は、京大卒という高学歴。
「いやいや、そんな人もともと勉強できたんでしょ。」と思われるかもしれない。
たしかに、学歴だけ見れば相当なエリートであるが、この男は心配になるくらいの怠け者だ。
しかし、工夫を凝らし勉強を続けてきた。
これには、「楽しむ」という感覚が不可欠だという。
血の滲むような努力も大切だが、楽しむことも同等以上に大切だ。
「継続は力なり」の根底には楽しむことは必須条件である。
本書ではその楽しみながら勉強を続ける方法を公開している。
●勉強の種類
まず、読んでいて思ったのは勉強と言っても種類があるということだ。
一つは試験勉強や受験、資格試験の勉強みたいな超ガチなやつ。
もう一つは自分の興味があることだったり、好きなことの勉強である。
本書で語られるのは後者だと感じた。
新しい知識を得たり、深めたりして人生に活かして楽しむ。
著者は言う。
「知識は人を自由にする」
そのような勉強をどのように継続するかの指南書とも言える。
●記憶を強める
勉強の方法には王道がある。
それは「書いて覚える」というものだ。
よほどの天才でない限り、一発で知識を記憶することは難しい。
よって何度も繰り返し書いて、その書いた紙をまた何度も見返す。
泥臭いようだが、これが勉強の基本中の基本である。
●勉強を楽しむテクニック
ただ、書いて覚えろと言われてもきっと納得できなはずだ。
ここでちょっとしたテクニックを取り入れてみる。
私がこれはぜひやってみて良かったものをご紹介したい。
①時間の制限を与えゲーム感覚でやってみる
時間の制限を与えることもメリットは半端ではない。
やはり人間は無尽蔵に時間があればだらけてしまうものだ。
それに集中力というのはそんなに長くは続かない。
しかし、時間に制限があれば緊張感も生まれ、集中力が増す。
そこに、ゲーム感覚を加えるのがさらに効率を上げる。
例えば通勤電車の中で何ページ本が読めるかとか、飲食店でメニューが出てくるまでに何問解けるかみたいな感じに。
②行動にも制限を与える
いざ勉強しようとしても家だとやる気が出ないという人もいるはず。
そんなときはカフェや喫茶店でやってみるというのがいい。
これがなぜ大切かというと行動に制限を与えるからである。
家だと寝てしまったり、テレビを観てしまったりなど妨害が多いが、外ではなかなかそれができない。
もはや勉強しかすることがないという状態にもっていくことが可能となる。
しかし、ここで私は注意していることがある。
それは「落ち着いた空間に身を置く」というものだ。
正直、安いカフェなどは人が多く、マナーの悪い人などにも遭遇しやすい。
これでは勉強どころではなくなってしまう。
そこで、少々値段は高くても落ち着ける場所でやるようにしている。
最近、同じ職場の人から隠れ家的な喫茶店を教えてもらい、そこが心底気に入ってしまった。
③常に変化を加える
人間は同じことを繰り返しやっていると慣れてきて、飽きたりするものだ。
飽きた状態でダラダラやっていると新鮮味や感動がなく、楽しんで続けることができない。
そこで、常に新しい刺激を加えるのがポイントとなる。
これは筋トレに酷似している。
毎回、同じ回数や重量、動きではなかなか筋肉は成長しない。
そのため、メニューを変えたり、負荷を変えたりして新しい刺激を入れる。
勉強も同じで、繰り返しやるのは重要だが、なんだか面白味がなく退屈になってきたら他のテキストを読んでみたりとか変化させてみるのが良い。
私は囲碁の勉強でこれを実感している。
詰碁という王道の勉強法があり、これも繰り返し何度も解くことが推奨される。
だがやっぱり、同じ問題集を何度もやっていると完全に飽きが来る。
すると勉強の効果が全く実感できなくなる。
そんな時に全然違う勉強をしてみたり、違う問題集を解いてみるとなんだか新鮮な感じがして楽しく継続できるのだ。
このように、「繰り返し」という王道をやりつつも変化を加えるのがコツだと言える。
●最高の勉強はアウトプット
知識を自分のものにするために最も重要なことは何か。
それは、アウトプットすることである。
しっかり勉強して、そのあとアウトプットすることで記憶にも定着しやすい。
例えば、勉強した内容を人に話したり、教えたりするのもかなり有効だ。
その中でもやっぱり最高だと思うのはブログである。
このように読んだ内容を自分なりに咀嚼し、文章にするのはインプットとアウトプットをセットで行うことができる。
まさに一石二鳥だ。
他にもTwitterなどの文字制限があるものは要約力を鍛える訓練にもなるので、併せてやってみると良いかもしれない。
私としては、ブログがお勧めだけど。
●文章を書くちょっとしたワザ
文章を書くのが得意と言う人はめったにいない。
多くの人が苦手意識を持っている。
ブログを書くのが良いと言っておきながら、私もその一人だ。
読んでもらえればわかるが、要約力も文章力も地に堕ちている。
これでも、ノートを取りながら何度も書き直すなどの血の滲むような努力をしているのだが( ;∀;)
そんな人たちのために裏技がある。
それは「パクる」というものだ。
「は?」と憤慨したり、なんだか抵抗を持たれるかもしれないが、パクることは最高の文章力向上法とも言える。
例えば、バンドを始めたとしていきなりオリジナルソングを作るのは難しいはずだ。
そこで、コピーバンドをやったりする感覚に似ている。
また、スポーツでも強い選手のフォームを真似たりするといった感じである。
文章も同様に、好きな作家や身近で文章が上手いなと思える人のか書き方をパクる。
パクったとしても、自分なりの表現出たりする。
盗作などはいけないが、練習としては素晴らしいものではないだろうか。
●勉強は人生を豊かにする
勉強というのは、ほとんどの人にとっては大変なものという認識ではあるが、人生を楽しんだり、生き方の幅を広げる可能性を秘めている。
それに、今までは気付いていなかっただけなのかもしれない。
著者のような高学歴な人はその楽しむ方法やコツを子供の頃につかんでいた人だと感じた。
「勉強=つまらない」という考えから脱却するためにも本書を紐解いてみてはいかがだろうか。
「筋トレが最強のソリューション」ではないけど続けてる理由
今や世の中は筋トレブームだ。
男女問わず筋トレに励んでいる人は多い。
実際、周りを見渡してみても次々にジムができている。
身近な人でもジムに入会したという人は何人かいるし、私もその一人だ。
この筋トレブームに貢献した一人として、Testosterone氏の力は大きかったと思う。
彼はTwitterでもかなりフォロワーが多く、そのツイートに勇気づけられた人や筋トレに興味を持った人は多い。
そんな彼の代表作が「筋トレが最強のソリューションである」という書籍だ。
この本が決定打となり私はジムに行き始めることとなった。
トレーニングのやり方が書かれているものではなく、筋トレがいかに素晴らしいか暑苦しいほどの情熱で綴られている。
彼の他の著書も読んでみたが、同じように筋トレについて語っている。
そんな彼の影響で筋トレを始めた私が、実際に筋トレを始めてどうだったのか率直に書いてみたいと思う。
●「筋トレが最強のソリューション」ではなかった話
Testosteroneの主張としては徹頭徹尾「筋トレをしよう!」に尽きる。
こんなまとめ方をされるのは彼にとって不本意かもしれないが、読んでもらえればきっと他の人もこう思うだろう。
ただ残念なことに、筋トレは最強のソリューションではない。
というより、万能なソリューションなどこの世には存在しない。
筋トレによる心身に及ぼすメリットは確かにあるが、最強と言い切るにはさすがに無理がある。
私もこれまで3年続けてきたが、筋トレにより解決された悩みは今のところない。
「死にたくなったら筋トレ!」、「悩んだら筋トレ!」みたいなことを言っているが、ここは鵜呑みにしてはいけないと断言しておきたい。
メンタルがやばい時は筋トレではなく病院に行くのが先決である。
私事ではあるが、仕事で長時間労働やストレス、パワハラで心身ともにやられた時は筋トレどころではなかった。
ここまでくると筋トレではどうにもならないのが現実だ。
きちんとカウンセリングを受けて、休養をしっかりとり散歩などで軽く体を動かす必要がある。
間違っても「筋トレで解決だ!」と考えないでおきたい。
●それでも筋トレを続ける理由
それでは、筋トレが最強のソリューションではないと言っておきながら、なぜ今日まで続けているか書いてみたい。
おっと、その前に私はTestosteroneのアンチではない。
むしろ、私を筋トレの世界に導いてくれた恩人と言ってもいいくらいだ。
話を戻そう。
その答えとしては「自信を手に入れるため」である。
あなたの周りにもやたら自信満々で、自己肯定感が高い人はいないだろうか。
「俺は仕事ができる!」、「俺は優秀だ!」と豪語するような自己肯定感の塊、自己肯定感と人間のハーフみたいな人に何人か出会ってきた。
あの自信はどこから来ているのか未だベールに包まれているが、正直羨ましいと思うことがある。
自信があったり、自己肯定感が高いこと自体は素晴らしいことだ。
出来れば私もそうありたいと思うのだが、これがまた難しい。
一朝一夕に自信はつけられないし、自己肯定感も爆上げすることはできない。
ではどうしたものか?
ここで筋トレの出番だ。
これに関してはTestosteroneの主張に大いに賛同したい。
その人の自信というものは肉体からくる部分は大きいと思う。
鍛え上げられた肉体というものは健康面だけではなく、精神面にもプラスに働く。
これまでたくさんマッチョを見てきたが、いかにも気弱そうな人はいなかった。
私自身振り返っても、自信がなかったのは貧弱な肉体だったからだと今にして思う。
引き締まった体で、堂々としていればパワハラの餌食になることもなかったかもしれないし、もっと行動的になれたはずだ。
よって、自信を持って強く生きていくために私は筋トレを続ける。
●しかし、その道のりはかなり厳しい件
肉体が変われば、精神も変わると私は確信している。
しかしその道のりは平坦なものではない。
たしかに、筋トレをすると気分が上がるホルモンなどが分泌されて、精神に好影響があるとされるが、やはりそれは一時的なものだ。
ジム終わりに爽快感は味わえるが、毎回ではないしそんな感動するほどではないというのが私の経験則である。
本当に自信を手に入れたいなら、劇的に肉体が変わる必要があると思う。
それはもう周りが黙っちゃいないレベルだ。
私も筋トレを始める前と比べると、体重は10㎏増えた。
自分だけにしかわからないが、身体も変わってきた。
しかし、自信とか自己肯定感とかで言ったら、少しだけよくなったかなという程度である。
そのくらい、身体というのはちょっとやそっとのことでは変わらないものだ。
肉会改造をして自信を手に入れるのは、相当な努力が要求される。
だからこそ挑戦する価値があると思わないだろうか。
自分だけの変化を楽しみながらも、いつかはみんなを驚かせてやるからな!
あなたの強みは何ですか 「自宅にいながらお金持ちになる方法」
自宅にいながらお金持ちになる方法 マイケル・ルボーフ【著】
●構成
第1章 あなたも持っている、この世で最高の金儲けの道具
第2章 学校では教わらない在宅ビジネス成功の法則
第3章 自分に合う在宅ビジネスを選ぶコツ
第4章 稼ぐ力を伸ばす二つの能力を磨け!
第5章 顧客を引きつけるマーケティングの心得
第6章 競争するな、創造しろ!
第7章 時間をお金に変える方法
第8章 金持ちはどうやって金持ちになったか
第9章 パートナーがビジネス成功のカギを握る
第10章 自分の上司になる方法
具体的な方法というよりは心構えなどに重点が置かれた内容で、独立とか副業したい人向けだろうか。
しかし、考えさせられる部分があったし、在宅関係なく大事なことが書かれている。
●在宅ビジネスは心構えと目的が大事
「自宅にいながらお金持ちになる」
実に甘美な響きである。
私のような通勤大嫌い野郎にとってみれば極楽浄土のようだ。
だが、そんな生活は簡単には手に入らない。
甘い気持ちで本書を開けば心折れるだろう。
というのもなかなかに精神論ベースで語られる。
もともと継続力がある人ならいざ知らず、一流のナマケモノたちにとってはハードルが高いと言える。
まず序盤よりその心構えに力説している。
ここをザックリまとめると「夢と目標をもってたゆまぬ努力をしよう!!」となる。
そう。
一発目からからTHE・精神論の強打をお見舞いしてくるのだ。
ここでほぼ全ての一流のナマケモノはKOされる。
だが考えてみてもらいたい。
今までこれができていなかったから、現在くすぶっているのではないだろうか。
行きたくもない会社に行き、やりたくもない仕事をこなす。
長時間労働ニモマケズ、サビ残ニモマケズ、パワハラニモマケヌ丈夫な体を持ち、
欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っている・・・
文豪・宮沢賢治の名文を彷彿とさせる頑張りを日々見せていないだろうか。
そんな日々に終止符を打つためにも、ここは著者の意見を聞き入れるのが筋というものだろう。
で、話を戻すと目的と心構えが重要ってことだ。
著者の主張する目的というのは「自由、挑戦、充実感」を得ることだという。
ブラック企業で疲弊する社員にとっては箴言に思えるかもしれない。
いや、もしかしたら、これを悪用されている可能性もある。
何はともあれ、この目的を絶対に忘れてはならぬ。
それと「自分にはできない・・・」とか弱気な姿勢を改め、夢と目標をもって努力を継続する情熱を絶やさないようにしよう。
●何から始めるか
とりあえず心構えと目的は分かった。
じゃあ何から始めるか?
私が重要だと思ったのは以下の3点
①自己分析
②市場調査
③人の役に立てるか
まさに就活って感じだ。
今さらこんなこと考えてもって、思いがちだが絶対に目を背けてはいけないと思う。
なぜかって言うと普段仕事してるとこんなこと考えなくなる。
私なんか特にそうで、いや、私じゃなくても多分そうで、日々の業務をこなすのが手一杯って人は多いはず。
そんな中、「自分の強みって何だろう?」、「この能力が誰かの役に立つだろうか?」みたいなこと考える?
まあ、考えませんわな。
だから、在宅ビジネス・・・というより、在宅に限らずもし副業をするなら何が良いかって調べたり勉強したりすることは、本業にも役に立つんじゃないかなって思ったわけ。
ただそれで稼ごうと思ったら、やっぱ市場調査って半端なく重要。
しっかり稼ぎたい人はそこだけは入念に。
●まずやってみる
さて最後に私の考えで締めよう。
それは「稼ぎは度外視して、まずやってみよう」ってことだ。
著者のマイケル・ルボーフに「お前何もわかってねえ」と怒られそうだが、私はここを強調したい。
稼げる稼げないは重大なことだが、まず自分は何が好きなのか、何が得意なのか、そしてそれは誰かの役に立つかってのを優先したい。
というより仕事とはそういうものであってほしい。
綺麗事と一蹴されるかもしれないが、自分の個性を活かし、人の問題解決をしたり、喜ばせたりした対価がお金であり、winーwinの関係を築くのがベストだと思う。
だがいつしかそれが、「目的もわからず時間内に作業をこなすだけ」とか「上司に怒られないため」みたいなものにすり替わってしまう。
もはや会社でも仕事はいかんともしがたいが、せめて副業ならチャンスは見いだせるのではないか。
そのためにまずは何かやってみる。
調べてみる。
勉強してみる。
そんなことに思いを馳せながらブログを綴っている。