たまには常識から逸れてみないかい 「スイッチ・ノート」
スイッチ・ノート 滝本洋平・磯尾克行【編著】
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
by アインシュタイン
大人になるにつれて、「これが常識だろ!」「常識的におかしいと思わないか!」
こんな言葉を投げかけられるだろう。
我慢しながらも、それが大人になるということと自分に言い聞かせている人もいるだろう。
さらには夢や目標を諦め「人生こんなものだ・・・」と悟りの境地に達した人もいるかもしれない。
そんなお疲れな社会人に捧ぐ、ちょっと人生が楽しくなる一冊を。
●その常識の根拠は?
あなたは1日何食食事をしているだろうか。
おそらく3食と言う人がほとんどだと思う。
ではこの3食の根拠は何か・・・
子供の頃からそうしているから、考えたこともないかもしれない。
かつて人は1日2食が一般的だったという。
ところが、これを3食にするという新しい常識をつくった人がいる。
彼はあるとき取材でこう聞かれた。
「どうすれば、あなたのように頭がよくなれますか?」
それに対しエジソンは、
「それは1日3食かかさずたべることだ。1日2食では不健康。朝食を食べて3食にすべきだ。」
これが世間に広まり、1日3食に変わっていった。
ではなぜエジソンはそんなことを言ったのか。
それは彼がそのとき、トースターを開発していたからだという。
つまり、それを売り込むための戦略だったのだ。
もしかしたら、他にも常識とされていることも、誰かの都合がいいようにつくられたものかもしれない。
●間違いが正解にまさることもある
誰もが一度は飲んだことがあるであろうコカ・コーラ。
これの誕生秘話が面白い。
コカ・コーラは1886年にジョージア州アトランタで、薬剤師をしていたジョン・S・ペンバートンによって生み出された。
その作り方は甘いシロップを水で薄めたものであった。
ある日、これを提供していた1軒の店が間違えて水ではなく炭酸水を入れて出してしまったのだ。
ところが、その失敗作であるコーラが爆発的な人気を博した。
間違いの方にこそ価値があるってこともあり得る。
●その勉強はホントに正しいの?
そう。スウェーデン語である。
しかし、ほとんどのスウェーデン人は流暢な英語を話せるという。
どうしてか。
これは、テレビの影響が大きいらしい。
スウェーデンの番組の多くはアメリカやイギリスで製作されたもので、吹替ではなく字幕で放送されるというのだ。
それを小さいころから慣れ親しんでいると自然に話せるようになってくるというからくりである。
翻って日本人は・・・
小・中・高と学校でしっかり英語を習っても、流ちょうに話せる人などほぼいない。
何かで結果が出ないのは、才能や努力不足かもしれないが、そもそもやり方が間違っている可能性もある。
●たまには常識から逸れてみよう
常識にがんじがらめで辟易しているあなた・・・
というか私も・・・
たまには、そこから逸れて知らない世界を見てみようではないか。
この本には驚きの雑学やぶっ飛んだ人たちのエピソードが満載だ。
もしかしたら、運命の一文で人生が変わるかもよ。